地域によって卒FIT後の電力の買取を停止している電力会社がある一方で、大手電力会社が卒FIT後の電力買取サービスを始めており、さらに新電力でも電力の買取を行っているため、卒FIT後は売電した方がよいのか、それとも自家消費太陽光発電のシフトした方がいいのか迷う人も多いでしょう。
売電と自家消費太陽光発電のシフトのどちらがいいのかを考えるとき、判断材料となるのがいくらで売電できるかというところでしょう。大手電力会社の卒FIT電力買取サービスでは電力を5円~12円程度で買取しています。地域によって売電価格が大きく異なることから、いくらで売電できるのかを確認し、その上で収支シミュレーションを行ってみるといいでしょう。新電力についても業者によって売電価格が異なりますし、さらに各社とも新しいプランを次々に打ち出しているため、定期的に確認してみましょう。
次に判断材料となるのがメリットとデメリットでしょう。売電する場合のメリットは新たな出費なく太陽光発電の設備をそのまま利用して売電を継続できるところでしょう。そしてデメリットといえば売電価格が減少してしまうことは避けられないため、売電収入が下がってしまうということです。
一方、自家消費型太陽光発電のメリットは、光熱費を大きく節約できることといえるでしょう。近年電気代高騰が続いていることもあって大きなメリットです。そして消費型太陽光発電では蓄電池を導入し、電力を確保することができることから災害に強いというのもメリットです。近年、大きな災害によって長時間にわたる大規模停電が発生していますが、自家消費型太陽光発電なら設備が破損していない限り太陽の光があれば発電することができますし、蓄電池に発電した電力を貯めて、夜間の照明に利用することもできます。停電時にも普段通りの生活を送ることも可能になります。 自家消費型太陽光発電のデメリットは、蓄電池の導入、自家消費型太陽光発電の設計、工事に大きな費用がかかるところでしょう。蓄電池は需要の高まりによって価格が下がってきていますが、それでも家庭用蓄電池で90万円~160万円の価格ですから大きな買物です。しかし、蓄電池や自家消費型太陽光発電の設計、工事については自家消費型の発電設備の導入事業を行っている民間事業者や非営利民間団体、地方自治体の補助金を支給しており、需給金額が最大60万円にもなる補助金もあり、導入費用を大きく軽減することができます。